以前からコラムを書いております天野です。

この10月からコラムを書くメンバーも増えまして、

私の登場の頻度は減ります。

2か月に1回程度は私は登場するかと思いますので、

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

さて、本日のテーマは以下です。

高齢者に本当に必要なものは?住まいの考え方

早速ですが、本コラムを読んでいただいている皆様に質問です。

薬局に来られるお年寄りの

困っていることって何ですか?

  • 買い物
  • 移動手段
  • 食事
  • 掃除、洗濯など身の回りのこと

などなど、

衣食住に関わることが多いのではないでしょうか。

ではなぜ衣食住に関わることが多いのか。

人の欲求というのは5段階で構成されると言われています。

マズローの欲求5段階説
  1. 生理的欲求(食べる、寝るなど)
  2. 安全欲求(安心して暮らしたい)
  3. 社会的欲求(集団に所属したい)
  4. 承認欲求(人に認められたい)
  5. 自己実現欲求(自分らしく生きたい)

1から順に満たされて、

その上で次の欲求に向かうというのが、

この考えです。

つまり、お年寄りは身体能力が落ちる、

そうすると自分でできることに制限が出てくる、

となると、

上の1,2が満たされないことが多い、

そのため衣食住に不安が集中してくる、

ということかと思います。

ちなみに、この欲求の考え方というのは、

人間の本質的なものです。

つまり、現在も100年前、1000年前も変わりません。

同じように欲求の段階を持っています。

ただ、30年前に比べると、

お年寄りで衣食住に関する不安を持つ方の割合は、

大きく増えたのではないでしょうか。

というのは、

高齢者を取り巻く環境が変わっているからです。

老化により能力が落ちるのは当然です。

ただ、それを周りで支える人がいれば、

生活することはできます。

周りで支えてくれる人がいないというのが、

大きな問題点です。

一人暮らしの高齢者の割合は大きく伸びました。

日本全国では、

1985年から2015年の30年間で全世帯に対する割合は、

1985年:3.1%

2015年:11.7%(8.6ポイントも増加)

≪(推計)2040年:17.7%≫

こういった状況を

社会で支えるために、

見守りのある高齢者の住まいの整備が進められています。

その住まいの制度としてあるのが、

「サービス付き高齢者住宅」です。

ただ、私はこの制度の中身をみると、 

1から5までの欲求がすべて満たされるという視点が強く、

非常に過剰になっているように思えてなりません。

例えば、

部屋の広さは25㎡以上必要とされています。

これは和室で言うと約15畳です。

共有スペースがあったとしても、

18㎡で約10畳です。

人の支えが必要なお年寄りにとっては、

広すぎるものです。

確かにある程度体力があり、

制限の少ない方にとっては必要なスペースかもしれません。

ただ、これを必要としている方は実質多くないのが実態です。

ちなみにこのスペースのために、

全国のサービス付き高齢者住宅の1月の費用は

平均で約14万円です。

厚生年金の受給者で月14万円ほどの状況で、

サービス付き高齢者住宅に入れる方は一部でしかない、

ということです。

改めて、上の欲求の段階、

実際の高齢者の状況を踏まえて、

必要なサービスを考え直す必要があると思われます。

「自分らしく生きる」

という欲求を否定する気は全くなく、

むしろこういった社会を実現すべきです。

ただ、そうするには、

ステップが必要です。

1,2,3と順に欲求を満たせるように、

社会的資源を効率的に配分していく必要があります。

それが、

5まで満たせる人の数を最大にできる方法ではないでしょうか。

2025年以降、

最初に書いたようなことで困る高齢者は、

大きく増えていきます。

この社会変化の中では、

実態に即した社会資源の最適化、

喜ぶ高齢者数の最大化、

こういった考えが我々民間が進める事業でも、

求められてくるのかと思われます。

本日のコラムでは、

考え方の方向性まで書きました。

ちなみに、我々はこの考えに沿って、

実際の事業構築を進めています。

当然社会性はあっても事業性がなければ、

事業は成り立ちません。

もしご興味あられましたら、

どんな事業かもご紹介させていただきますので、

お気軽にお問い合わせください。

(参考)マズローの欲求5段階説とは?各欲求を満たす心理学的アプローチを用いたサービス事例【図あり】


コラムいかがでしたでしょうか。

ご意見・ご感想、

また、薬局の事業戦略にまつわるご相談など

お気軽にご連絡お待ちしております。

こちらよりご連絡ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。