薬価制度の抜本的改革が始まり、5年後10年後の薬局の将来を考えると、
薬局事業だけでは不安だから、何かを始めたいと考えていらっしゃる経営者の方は
非常に多いのではないでしょうか。

我々は多角化事業展開の支援をしておりますが、
以前に比べ、みなさんが口を揃えて薬局だけでは不安だ。
と、おっしゃられるようになってきたと感じております。

今週も、門前のクリニックの先生の年齢を考えると、
自社で別の事業も考えておかなければ、怖過ぎると相談を受けておりました。

下記内容は、そのように考えていらっしゃるみなさまの
ヒントの一つにして頂けるのではと思い書かせて頂きました。

冒頭で少しサッカーのことに触れましたが、
今、サッカー本業以外で注目されているプロサッカーチームがあります。
それは、「福島ユナイテッドFC」というサッカークラブです。

さて、本業以外とは何をしているのでしょうか。

それは、

「農業」です。

サッカー好きや地域の方はご存じかもしれませんが、
今、大変注目を浴びています。

この農業での売上が、
クラブの収入源の一つである、ファンクラブの収入を超えたとか。

福島県の農水産業は、東日本大震災による原発事故の影響による風評被害で
とても大きな被害を受けていたことは、
みなさんもご存じかと思います。

この風評被害という状況下、福島ユナイテッドFCは、
福島県という地域で何が出来るかを考え、
県内の農家とコラボレーションという形でリンゴの生育からスタートさせたという。
そこから、農産物の種類を増やし、話題を呼ぶほどにまでなった。

なぜ、ここまで話題を呼び、
風評被害のあった、農業での売上が伸びるようになったのでしょうか。

下記に分析内容を記載します。

そもそも日本のサッカークラブの主な収益源は、
・スポンサー(広告)収入
・観戦チケット収入
・物販収入
です。

福島ユナイテッドFCは、
Jリーグの中でも現在3部にあたるリーグのチームで、
多くの収入源がある訳ではありません。
サッカークラブの経営としても、事業戦略を考えなければなりません。

そこで、Jリーグのサッカークラブの経営の特徴を考えると、
強み:消費者(ファン)に直接アピールできる機会を持っていること
日本のサッカーチームというブランド力はあること
弱み:収入源としてはある程度で頭打ちになってしまう
(サッカー場の席数も改修しなければ増えないし、)
サッカーに直接関係するもので販売する項目の限界があるということです。

また、当時の福島の農産業の強み・弱みは
強み:生産して売れるモノ自体はあること
弱み:風評被害によるブランド力の低下
直接消費者へPRする機会が減っていたこと

上記をご覧頂ければわかる通り、
お互いの弱みを、自分達の強みでカバーし合えることができます。
だからこそ、風評被害があった農産物が売れるようにもなり、
また、少しずつサッカークラブの収益源を補填するようにもなってきている訳です。

ここにも、これからの薬局経営のヒントは十分得られるのではないでしょうか。
Jリーグのサッカーチームと薬局経営の
強み、弱みって似ていますよね。

調剤薬局は、保険収入には限界が見えます。
特に門前薬局は、患者さんの数、単価はすぐには変えれないですよね。

逆に強みは、一定数薬局に足を運んでくれる患者さんはいてる訳ですよね。
直接アプローチできる機会も十分にあります。
(現在のビジネスモデル上、病院・クリニック次第の患者さんを
自分たちのファンにするための施策は必要ですが)

Jリーグのサッカーチームも、薬局同様に地域密着型のビジネスモデルです。
各地域にサッカーチームがあり、地域でどのようにファンを呼び込むか
色々と戦略を考えています。

薬局経営と通じるところがあるはず。

また、風評被害ではないですが、
このコロナ禍で大変な地域の企業や事業家はたくさんいるはず。
きっと薬局としてできることがあるはずです。

農業をしましょう、という訳ではもちろんありませんが、
今後の経営のヒントにして頂ければ幸いです。

余談ですが、福島と言えば、いつかJヴィレッジに行ってみたい。
(少しマニアックですみません)


コラムいかがでしたでしょうか。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。