薬局の売り上げ規模からお話していきたいと思います。

当然、このコラムを読んでいただいている方は、
薬局の数字になじみがあるかと思います。

また、コンビニを利用したことがない方はいないのではないでしょうか。

非常に身近である

「薬局」と「コンビニ」

1店舗あたりの売上規模はどちらが大きいのか?

いかがでしょう?

答えは、

「コンビニ」です。

意外ではないでしょうか。
だって、コンビニはアルバイトで運営できるのに、
薬局は国家資格を持った薬剤師じゃないと運営できない。
それなのに、コンビニの売上の方が大きい。

ちょっと理不尽な気がしませんか?

では、公表されているデータから、
実際に1店舗あたりの売上を計算してみましょう。

まず、薬局

2018年度医療費は42.6兆円
このうち保険薬局が7.47兆円(17.6%)使っています。

そして、全国の保険薬局の数は59,138店

1店舗あたりでみると、
74,700億円÷59,138店=1.26億円/店

1店舗当たりの売上規模は、
年間1.26億円となります。

次にコンビニ

2018年コンビニ合計売上高は11.0兆円
店舗数は55,743店舗

1店舗あたりでみると、
110,000億円÷55,743店=1.89億円/店
年間1.89億円です。

コンビニのほうが、
売上として約6,300万円も高く、
約1.5倍です。

この差、
思った以上に大きくないですか?

しかし、なぜこんなことが起こるのでしょうか?

店舗数はほぼ同じ、
そして顧客層も地域の方と、
似ている2つの業界ですが、
大きく異なる点が一つあります。

それは

『企業数』

薬局は数店舗の企業が多く、
弊社のデータベースにも3,000を超える薬局企業があります。
一方、コンビニは業界売上の8割をたった3社で占めています。

当然、大規模化するほどコストは下がります。

ここで言いたいことは、

コンビニは経営を
「近代化」している
ということです。

単純に規模が大きくなったからといって
売上が上がるわけではありません。

あくまで売上規模が大きいのは、
「顧客に選ばれているから」
です。

つまり、大規模化は手段であり、
その手段の結果として、

・安くて(手頃で)
・より良いものが
・手軽に手に入るから、

みんなコンビニで買い物をするのです。

POSシステムを利用したデータ分析、商品開発、
そしてFCによる運営の効率化、
こういった取り組みの結果、
売上と利潤は最大化されています。

ここに、薬局の事業展開のヒントがあると思いませんか?

顧客層は同じ、店舗数も同じ、
そして顧客に選ばれる方法を突き詰めている最たる事例です。

かかりつけ薬剤師など、
地域で選ばれることが求められる薬局は、
学べることが非常に多いはずです。

ちなみに、我々の薬局の新事業の立ち上げも、
他業界の成功事例を取り入れるという形で進めます。

こう言ってはなんですが、
医療業界は経営の近代化が他業界より進んでいません。
そのため他業界の成功事例を取り入れるだけで、
他社との大きな差を作ることが可能です。

「他業界にはヒントがある」

薬局の将来を考えることに疲れたら、
他業界を見てみてはいかがでしょうか。

コンビニ、また近所のスーパー、
流行っているところはどんな工夫をしているか、
そんな視点を持つだけで、ヒントは見えてきます。

そのヒントから、売上を6,300万円さらに高めることも可能なはずです。

以上、参考になれば幸いです。


コラムいかがでしたでしょうか。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。